教室案内

尾崎教授あいさつ

尾崎 行男

藤田保健衛生大学
循環器内科 講座教授

尾崎 行男

Yukio Ozaki

■専門分野
虚血性心疾患、心筋梗塞や狭心症のカテーテル治療(インターベンション治療)
■略歴
1981年 名古屋大学医学部卒業 安城更生病院勤務
1991年 愛知県済生会病院内科勤務
1992年 オランダ エラスムス大学胸部疾患センター勤務
1996年 愛知医科大学循環器内科
2004年 藤田保健衛生大学病院

名古屋からロッテルダム、そして世界へ

2007年4月1日付けで、菱田仁士教授の後任として、藤田保健衛生大学内科学(循環器内科)講座(主任)教授を拝命いたしました尾崎でございます。

私は名古屋大学を卒業後、安城更生病院で研修しました。当時同病院は、心臓カテーテル検査では全国有数の施設で、私は約10年勤務し、心臓カテーテル検査と冠動脈インターベンション治療(PCI)に従事しました。たまたま同病院で書いた論文が、オランダロッテルダムのエラスムス大学トラックスセンターのシェライシス教授の目に止まり、この論文が縁で、始めての日本人として、同大学に留学しました。オランダではクリニカルリサーチフェローを3年勤めた後、心臓カテーテル造影研究室のアソシエイト ディレクターになりました。その後、愛知医科大学循環器内科講師、同救命救急センター副部長を経て、2004年に本学助教授として赴任いたしました。

冠動脈に対するカテーテル治療はバルーンから始まりました。しかしバルーンのみの拡張では慢性期に再度血管が細くなる再狭窄が50%近くに発生し、大きな問題となっていました。ステントは血管を内側から支えるデバイスとして開発されましが、私のオランダのボスのシェライシス教授は、世界で始めてステントの多施設共同無作為試験を施行し、再狭窄に対する有効性を証明し、以来ステントの時代が幕を開けました(Serruys PW. et al. NEJM 1994;331:489-95)。私もこの研究のサブ解析に参加すると共に、当時まだ確立されていなかった、バルーン後の血管解離病変や完全閉塞病変に対するステントの有用性を報告しました(Ozaki Y. et al. Circulation 1996;93:2114-20, Ozaki Y. et al. JACC 1996;28:354-60)。またその後の薬剤溶出性ステント(DES)の世界初の多施設共同無作為試験も同じくロッテルダムのエラスムス大学から発表されています。このように、世界のステント治療の幕開けに立ち会い、開発から臨床応用に至るまで広く経験することができ、それらに大きく貢献できたことは、私にとって大きな誇りとなっています。

これらの経験を生かし、藤田保健衛生大学循環器内科では、建学の精神でもある“リサーチマインドを持ったよき臨床医の育成”、加えて日本からのEBMの発信、国際交流の活発化に努めて行きたいと思っています。さらに同門の先生方とも協力し、循環器内科の発展、ひいては藤田学園の一層の飛躍のために貢献したいと思っております。

今後とも皆様のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげると共に、私のごあいさつとさせて頂きます。